原巨人　空回り３併殺　貧打重症…オーダー大変更も

＜巨・神＞８回１死一塁、一直併殺に倒れた阿部に原監督も厳しい表情

セ・リーグＣＳファイナルＳ第２戦 巨人２－５阪神

（10月16日 東京Ｄ）
　先発が早々と崩れ、打線も好機に凡退を繰り返す。同じ展開で連敗。巨人・原監督も「なかなか主導権が取れませんね。（２試合連続で）こういう結果になっているのは、やっぱり原因がある。しっかりと対策を立ててね」と切り出した。

　チャンスの芽を３併殺でつぶした。２点を追う３回。相手の失策から１死満塁とするも、橋本が二ゴロ併殺に倒れた。「体が開いてしまった部分もあって二ゴロになった…」と橋本は反省。７、８回にはともに１死一塁で鋭いライナーが一塁手の正面を突き、走者が戻れなかった。川相ヘッドコーチは「当たりは紙一重。その紙一重のところを引き寄せていかないといけない」と厳しい表情で振り返った。

　この日３安打した選手会長の村田は「打線も点を取られる前に初回から打てるようにしないと」と指摘した。ここ２戦は本塁打による得点のみで、適時打は１本もなし。打撃陣には少ないチャンスを生かす集中力が求められる。この日は岩田との相性の良さ（今季４打数３安打）を買って７番に起用した井端が７回に左越え２ランを放った。第３戦の相手先発予想はメッセンジャー。今季１勝４敗と分の悪い相手だけに、コンディションを重視した思い切ったオーダー変更を決断する可能性も出てきた。

　１２年には中日相手のＣＳファイナルＳで３連敗から３連勝（アドバンテージを含め４勝）で日本シリーズ進出を決めるなど、逆境も経験済み。東京ドームでは今季、３連敗以上は一度もない。底力を発揮するのはこれから。原監督も「勝負はこれから。（必要なものは）心技体というしかない」と選手の奮起を求めた。

　≪連敗発進４度目≫巨人は１、２戦に連敗。日本シリーズを懸けたＣＳは巨人にとって７度目だが、連敗発進は０７、１０、１２年に次ぎ４度目とつまずくケースが目立つ。０７、１０年はアドバンテージの１勝がなく敗退。１２年は３連敗後に３連勝でステージを突破している。この２試合の得点は第１戦が阿部のソロ本塁打、この日は井端の２ランの３点だけ。走者得点圏では１０打数１安打で適時安打は１本もない。巨人はＣＳ第２Ｓ、ファイナルＳの第３戦以降に通算８勝３敗１分け（勝率・７２７）と粘りを見せているが今季はどうか。