広島・緒方新監督 赤ネクタイで決意表明「来年、日本一」

[ 2014年10月16日 05:30 ]

緒方新監督は就任会見を行う
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 広島は15日、緒方孝市新監督(45)の就任を発表した。年俸7000万円で、契約は単年更新の形式。背番号はコーチ時代の79番を引き継ぐ。会見前に「デパートで購入した」という赤いネクタイをした新指揮官は「最後の最後で勝ち切れなかったこの悔しい思いを来年、リーグ優勝、日本一という形に変えられるよう、頑張りたい」と所信表明した。

 チームは2年連続の3位。球団から掛けられた最初の言葉も「来年、優勝するぞ」だった。そのために真っ先に掲げたのが先発陣の強化。「今年1年間通して投げたのは前田健と大瀬良だけ。5人目まで、もしくは6人目までを確立したい」。会見前には松田元オーナーに投手陣の補強を要望。攻撃面では、現役時代3度の盗塁王に輝いた新監督らしく、「今年の打率(リーグ2位の・272)、本塁打(同1位の153本)が優勝につながらなかった。もっともっと足を使いたい」と機動力を前面に押し出す。

 今季は野手総合コーチとして野村前監督の横で采配を学び、5年間のコーチ修業を経て満を持しての就任。あす17日からフェニックス・リーグを視察し、20日の秋季練習から始動する。「カープ一筋28年。最後の大きな仕事だと思い、信念を持って全うしていきたい」。緒方新監督は、24年ぶりの頂点しか見ていない。

 ▼広島・松田元オーナー 今年はここという試合で勝てなかった。勝負強いチームをつくってほしい。(補強は)ドラフト、トレード、外国人の3つの中で、できることを最大限にやっていく。

 ◆緒方 孝市(おがた・こういち)1968年(昭43)12月25日、佐賀県生まれの45歳。鳥栖から86年ドラフト3位で広島入団。95~97年に盗塁王、95~99年にゴールデングラブ賞を獲得。08年から野手コーチを兼任し、09年6月8日のオリックス戦(尾道)で通算1500安打を達成。同年に現役引退。翌10年から広島で1軍コーチを歴任。今季は野手総合コーチを務めた。1メートル81、80キロ。右投げ右打ち。妻はタレントの緒方かな子(41)=旧芸名・中條かな子。

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