ラミちゃん引退…NPB復帰かなわず 夢は監督で「日本一」

[ 2014年10月6日 05:31 ]

現役引退を決意したラミレス

 日本人の心を持った史上最強の助っ人が、ついにユニホームを脱ぐ。「ラミちゃん」の愛称で人気を集め、外国人選手で史上初の通算2000安打を達成したアレックス・ラミレス外野手(40)が今年限りで現役を引退することが5日、分かった。近日中にも発表される。

 01年にヤクルトに入団以来、巨人、DeNAと3球団で活躍。今季は独立リーグのルートインBCリーグ群馬に所属したが、NPB復帰がかなわず決断した。今後はバックネット裏から米国と日本の野球を勉強し、監督で日本一の夢を追い求める。

 ラミレスは昨オフにDeNAを退団し、今年は群馬で打撃コーチ兼任でプレーした。大好物のコーラを控え、体重は7キロ減の97キロまでシェイプアップ。今季は45試合に出場し、打率・305、7本塁打の成績を残した。「体に切れがあるし内角への反応がいい。まだできる」と評価する声もあったが、今季中の目標だったNPB復帰がかなわなかったことで引退を決断。関係者によると、ラミレスは「日本と米国の野球を勉強し、将来は監督になってファンに恩返ししたい」と話しているという。

 指導者の素養は備わっている。「この投手は傾斜の高い球場だと持ち味を発揮できる」など、細かなデータをインプット。打撃練習中も同僚のわずかな変化を見逃さず助言を送り、巨人の長野、坂本、DeNAの石川、筒香らに慕われていた。

 「監督として特に尊敬しているのは若松(勉)さんと原(辰徳)さん。監督になって新しい世代の選手たちが能力を発揮する手助けをし、日本一になりたい」。日本で輝かしい実績を残し、第二の野球人生は指導者で頂点を目指す。

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2014年10月6日のニュース