データで見るソフトBの強さ 4つの要因、強打に新戦力そして

[ 2014年10月3日 09:10 ]

<ソ・オ>ソフトバンク劇的V!胴上げされる秋山監督

 ソフトバンクが11年以来、3年ぶり(1リーグ時代2度、パ16度)のリーグ優勝を果たした。データで今季主力選手の活躍を振り返り、優勝の要因を探る。

 ☆打撃10傑に5人 打線はパ最高のチーム打率・280を誇り、リーグ最多の607得点を叩き出した。打率2位はオリックスの・257で、2分3厘もの大差。03年ダイエー(・297)がオリックス(・276)につけたパ最大差の2分1厘差を上回っており、他球団に大きく水をあけた。個人別でも打率3~7位に柳田、中村、内川、李大浩、長谷川がランクイン。打撃10傑に5人は41年巨人の6人、53年南海、57年西鉄、03年ダイエーの5人に次ぎ史上5度目になるが、ホークスは最も多い3度。お家芸のそろい踏みで、過去4チームに続く優勝を果たした。

 ☆4番を中心に打線上位が奮起 打順別の先発出場者を見ると、2~4番の最多選手が100試合以上、1番の中村が99試合と上位打線が固まった。1番・中村はパ最多の176安打を放ち、2番・今宮は史上初の2年連続60犠打となる62犠打と2人がお膳立て。これに中軸が応え3番・内川がチーム最多の74打点。全試合4番の李大浩は中田(日)に次ぐパ2位の殊勲安打28本に、チーム最多の勝利打点14と結果を残し、昨季は固定できなかった4番に新助っ人が定着した。また、李大浩の打率は・3003ながらDHでの73試合に限れば・347の猛打。内川もDHでは・303(58試合)を打つなど、チームの指名打者合計打率は・328。86年ロッテ・3307、79年ロッテ・3306に次ぐパ3位と、DH制が中軸の力をより引き出した。

 ☆新戦力が活躍 全78勝のうち半数以上の41勝を新加入投手がマーク。スタンリッジと中田が11勝でチームの勝ち頭になるなど補強が奏功し、先発陣の防御率も昨季の4・14から3・71まで良化した。前記2人の2桁勝利はスタンリッジが4年ぶり、中田は実に7年ぶり。移籍がプラスとなり、摂津(10勝)とともに先発投手の柱になった。チームに10勝トリオが誕生するのは11年(ホールトン19勝、和田16勝、摂津14勝)以来3年ぶり。

 ☆勝ちパターンが確立 サファテが37S、五十嵐が45ホールドポイント(ホールド+救援勝利)でいずれもパ2位。2人を中心に救援陣がフル回転し、07年阪神と13年中日に並ぶ史上最多タイでパ新の151HP(昨季は96HP)を挙げた。サファテは64試合、五十嵐は63試合に登板しながらノーアーチ。両リーグで50試合以上に登板した34投手の中では、この2人だけが被本塁打0の力投を見せた。その結果、7回終了時にリードした試合にチームは65勝3敗3分けの勝率・956。盤石の「勝利の方程式」で終盤の逆転を許さなかった。

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2014年10月3日のニュース