ロイヤルズ監督 青木をアスレチックス攻略のキーマンに指名

[ 2014年10月1日 05:30 ]

ワイルドカードゲームの前日練習で、観客に「乾杯」と叫ぶロイヤルズ・青木

ワイルドカードゲーム ロイヤルズ―アスレチックス

(9月30日 カンザスシティー)
 「2番・青木」で突破だ!初のポストシーズン出場を果たしたロイヤルズの青木宣親外野手(32)が地区シリーズ進出を懸け、30日(日本時間1日午前9時7分開始)のワイルドカードゲームに臨む。負けたら終わりの一発勝負に備え、チームは29日(同30日)、会場となる本拠地カウフマン・スタジアムで全体練習。ネド・ヨースト監督(60)は、青木をアスレチックス攻略のキーマンに指名した。

 決戦前日の打撃練習。青木は大きな歓声を背に左右へ鋭い当たりを飛ばした。観客席には平日昼にもかかわらず、約5000人のファンが集結。29年ぶりのプレーオフ進出を決めた球団が無料開放した。日本球界はもちろん、米球界でも異例の演出に「きょうがプレーオフと間違うくらい熱気と歓声に包まれ雰囲気があった。期待を凄く感じた」と奮い立った。

 青木に期待を寄せるのは、ネド・ヨースト監督も同じだ。9月中旬以降の15試合で青木を2番に固定した打線を継続すると説明。「よく粘り、ヒットを打ってくれる。青木を2番に入れると相手投手の嫌がることができる」。青木も「(2番を)責任を持ってやりたい」と決意を込めた。

 今季の大半に1番で起用されたが、2番に入った終盤15試合で打率・429、6打点、7得点。ロ軍は下位打線にも好打者が並び、走者を還す役割も兼ねる。チームの平均得点も、それ以前の147試合の3・98点から4・40点へ上がった。

 「変わったことをやろうとせず、自分らしさを出したい。心と体の準備はいつもと同じ。むしろ変えない方がいい」

 相手先発レスターは7月末までプレーしたレッドソックスの所属時を含め、今季ロ軍戦3試合で3勝、防御率2・61。それでも、青木は9打数4安打2打点と打ち込んでいる。

 今季の日本選手では唯一の出場となった、大リーグ3年目で初のポストシーズン。主役を張る舞台は整った。

 ≪ポストシーズンは得意≫青木はヤクルト時代、09年と11年の2度ポストシーズンに出場。09年はクライマックスシリーズのファーストSで中日に敗れ、11年はファーストSで巨人を下したものの、ファイナルSで中日に敗れた。自身は通算11試合で43打数13安打(打率・302)、0本塁打、5打点。半分近い5試合でマルチ安打をマークするなど大舞台でも変わらず力を発揮している。

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2014年10月1日のニュース