西岡バットで打った!呉昇桓 日韓含めてプロ初打席初ヒット

[ 2014年9月22日 07:37 ]

<神・中>9回2死、呉昇桓は来日初打席で二塁内野安打を放つ

セ・リーグ 阪神3-4中日

(9月21日 甲子園)
 球場がどよめいた。9回2死。直前の守りを3者凡退で切り抜けた阪神・呉昇桓がヘルメットをかぶり、手袋をはめ、西岡に借りたバットを持ってネクストバッターズサークルに向かった。

 日韓含めてプロ野球人生初となる打席だ。ややホームベースからは離れてはいたが、闘争心は失っていない。福谷の初球。ど真ん中の148キロ直球にバットを出すと、打球は二遊間に転がった。捕球し、荒木がジャンピングスローを試みたが送球は高く逸れて記録は内野安打になった。

 「1イニング目が終わった後、2死無走者ならいくと言われていた。1球しか見ていないから、あっという間に終わったよ」。続く梅野の投ゴロが失策を誘い三塁まで進むも、関本が二ゴロ。続く延長10回、涼しい顔でマウンドへ上がり、3人でピシャリ。来日初の2イニング目にも「準備はしていたから」。打って走って投げる。“二刀流”の石仏が短期決戦の“切り札”になる。

 ≪守護神の安打は4年ぶり≫9回表に登板した呉昇桓(神)がその裏、来日初の打席に立ち、二塁内野安打。阪神の守護神の安打は、藤川が10年9月5日の広島戦(マツダ)9回に左前適時打をマークして以来4年ぶり。チームの外国人投手が来日初打席で初安打は04年のホッジス以来、10年ぶりとなった。

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