コンディション上がらず…早大・有原 初戦先発回避濃厚

[ 2014年9月13日 05:30 ]

ランニングをする早大のエース有原(左端)と中村主将(右端)

 東京六大学野球秋季リーグは13日、神宮球場で開幕する。法大と対戦する今春2位の早大は今秋ドラフト1位候補のエース・有原航平投手(4年)が、先発を回避することが濃厚となった。疲労による不調が理由とみられる。チームの窮地を、同じくドラフト候補の中村奨吾主将(4年)らがカバーし、5季ぶりの優勝を目指す。

 早大がピンチに見舞われた。ラストシーズンの開幕を翌日に控えたこの日、エース有原はブルペン入りせずに練習を終えた。岡村猛監督は「有原のコンディションは良くない。ブルペンやシート打撃でも投げているけど、球威も制球もまだ。どうするか、一晩悩みたい」と説明。右肘などに疲労が蓄積している可能性もあり、指揮官は「あすの試合後にお話しします」と明言を避けた。関係者の話では、先発回避は決定的な状況だという。

 有原は「春は悔しい負け方をしたので、最後の最後で勝ち切りたい」と、8月に長野・軽井沢で行われたキャンプでは1日150球投げ込むなど追い込んできた。しかしその後は不調に陥り、オープン戦では最長5回の登板にとどまった。9月に入って実戦登板もしたが、調子が上がらなかったため、開幕週の登板を回避して回復に専念することになったもようだ。

 エース不在の開幕戦。投手陣では左腕・大竹や右腕・柳沢ら1年生への負担は大きくなる。全員の力を結束させ、窮地を切り抜けるしかない。

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2014年9月13日のニュース