和田監督 来季去就は厳しい状況に「全て私の責任」

[ 2014年9月12日 05:30 ]

<神・巨>初回4失点の能見(右)に厳しい表情の和田監督

セ・リーグ 阪神2-6巨人

(9月11日 甲子園)
 一矢報いることもかなわなかった。阪神は今季レギュラーシーズン最後の伝統の一戦も敗れ、巨人に3連戦3連敗。3年連続の巨人戦負け越しも決まり、2年ぶりの6連敗まで喫した。

 阪神ファンの怒りが甲子園を包み込む中、和田監督は「3タテ(連敗)も、6連敗も、(巨人戦)カードで負け越すのも全て私の責任」と悔しさをかみしめながら、声を絞り出した。

 初回の4失点があまりにも痛かった。先発の能見がいきなり乱れる。3連続四死球でピンチを招き、亀井、村田に連続適時打を浴びて簡単に主導権を渡した。リーグワーストの13敗目。今季を象徴するような投球に「よーいドンであれではね。4点は重い」と自らが敗因と認めた。今季の巨人戦は1勝5敗、防御率5・09。エースは最後まで期待を裏切った。

 逆転優勝に向けて奇跡を起こすどころか、巨人の背中は7・5ゲーム差と一気に遠のいた。和田監督は「我慢の8月、勝負の9月」と繰り返し、8月は13勝12敗と我慢した。しかし、勝負を懸けた9月は2勝7敗と大きく低迷。昨年も9月に6勝16敗2分けと大失速し、悪夢を再現している。

 12日から2位・広島を甲子園に迎える。和田監督は「選手を信じて、もう一回いくという気持ちでやっていきます」と何とか視線を上げたが、今年も勝負弱さを克服できなかった。その責任は指揮官にある。今季が契約最終年。来季の去就は今回の巨人と広島の6連戦の結果に大きく左右されるため、厳しい状況に置かれた。

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2014年9月12日のニュース