上甲監督の通夜に700人 馬淵監督「あの人でも病気に勝てなかった 悔しい」

[ 2014年9月3日 20:21 ]

弔問に訪れた明徳義塾・馬淵監督

 2日に67歳で死去した愛媛・済美高監督の上甲正典氏の通夜が3日、松山市内の斎場で営まれた。

 親交が深かった高知・明徳義塾の馬淵史郎監督や、指導を受けた済美・安楽智大投手、プロ野球ヤクルトの岩村明憲内野手ら約700人が参列し、別れを惜しんだ。

 球場のイメージでつくられた祭壇には宇和島東や済美のユニホームが飾られた。上甲監督の希望で8月末に病室で会った馬淵監督は「あの人でも病気に勝てなかったと思うと悲しい。いや、悔しい」とライバルであり盟友でもあった名将の死に唇をかんだ。岩村は「まだプレーできるのは監督のおかげ。感謝しても感謝しきれない」と亡き恩師をしのんだ。

 長女で喪主の夕美枝さんは「夏の大会以降も、野球を続ける気概を持っていた。父も上甲スマイルで感謝していると思う」とあいさつした。

 上甲監督は愛媛・宇和島東、済美を率いて春夏の甲子園大会に通算17回出場し、選抜で2度優勝、甲子園で25勝を挙げた。葬儀・告別式は4日午後1時から行われ、安楽が弔辞を読む。

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