森脇監督 執念ドロー称える「本当によく戦った」

[ 2014年9月3日 05:30 ]

<ソ・オ>9回1死二塁、右翼線適時二塁打を放つ平野恵

パ・リーグ オリックス4-4ソフトバンク

(9月2日 ヤフオクD)
 勝てなかった。だが最悪の結果だけは食い止めた。4時間47分の死闘を引き分けで終えたオリックス・森脇監督は「9回、ギリギリのところで追いついたのも客観的に見て、ウチらしいものが出た。本当によく戦った」と上気した顔で振り返った。

 執念のタクトだった。7回2死二塁、さらに8回2死一、二塁。ともに1点ビハインドの状況で比嘉、佐藤達を投入。10連戦初戦でも惜しみなく勝利の方程式をつぎ込み、総力戦を挑んだ。

 そんな指揮官の執念にベテランが呼応する。1点を追う9回1死二塁。平野恵がサファテから右翼線へ同点二塁打。「ここからは執念というか、どっちが勝ちたい気持ちが強いか。やるか、やられるかという強い気持ちを持って戦う」とナインの思いを代弁した。

 森脇監督は同点の延長10回無死一塁では、T―岡田にバントを指示。得点に結びつけることはできなかったが、最後まで貪欲に1点をもぎ取りに行った。

 首位・ソフトバンクとのゲーム差は変わらず1・5。首位攻防第2ラウンド以降に「奪首」の可能性を残した。「きょうに関しては引き分けで十分だったと思う。自信にしていけばいい」と指揮官。最後まで粘り抜く。チームとしての底力を示した価値あるドローだった。

 ▼オリックス・松葉(4失点の3回を振り返り)投げミスをしたとは思っていない。向こうが上回っていた。

 ▼オリックス・高山投手コーチ(無失点で踏ん張った救援陣に)一生懸命投げてくれた。

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2014年9月3日のニュース