稲葉 引退表明「自分の打撃できなくなった 悔いはまったくない」

[ 2014年9月2日 12:31 ]

記者会見で引退を表明する日本ハムの稲葉

 日本ハム・稲葉篤紀内野手(42)が2日、札幌ドームで記者会見を行い、プロ20年目の今季限りで現役を引退することを表明した。

 今季は4月に左膝関節軟骨損傷のクリーニング手術を行い、7月に戦線復帰したが、ここまで23試合の出場にとどまっていた。稲葉は会見で、「進退を懸けて頑張ろうと自主トレから始めたが、膝が良くならなくて体力的にも思うようにできなくなった」「自分の打撃ができなくなってきたところから決意した」と引退を決断した理由を告白。後悔は「まったくないです」とし、「ここまでは目いっぱい努力してきたつもり。最後の最後まで出し切って終わりたい」と完全燃焼を誓った。

 ナインには8月31日に伝えたといい、「“本当なのか?”とみんなびっくりしていた」。栗山監督に対しては「この2年間思うような成績が残せなくて期待を裏切ったので、胴上げして終わりたい」と思いを吐露した。

 今後については「1人でも多くのプロ野球選手を指導する夢がある。これからは野球に恩返ししたい」と話した。

 稲葉は愛知・中京(現中京大中京)から法大を経て、94年ドラフト3位でヤクルト入団。04年オフにFA宣言してメジャー入りを目指したがオファーがなく、日本ハムに移籍した。日本ハムでは06年に打率・307、26本塁打で44年ぶり日本一に貢献。日本シリーズではMVPを獲得した。07年には首位打者と最多安打に輝き、ベストナイン、ゴールデングラブ賞をそれぞれ5度受賞した。12年4月に2000安打を達成し。13年はコーチ兼任、今季から再び選手専任となった。08年は北京五輪、09、13年WBCにも出場し、侍ジャパンの4番も任された。

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