“楽天キラー”金子 11勝目にも「納得していない」

[ 2014年8月22日 22:30 ]

<オ・楽>7回2失点の好投で、11勝目を挙げたオリックス・金子

パ・リーグ オリックス7-2楽天

(8月22日 京セラD)
 納得できない投球でもチームを勝ちに導いた。オリックスの金子は途中で乱れる場面もあったが、7回を5安打2失点にまとめた。「(味方が)点を取ってくれた後、0点に抑えられて良かった」。相性のいい楽天には今季4戦全勝となった。

 金子は先制点を与えることを最も嫌がる。だが、この日は4回にそれを許した。先頭の松井稼の詰まった打球が右翼手の手前に落ちて二塁打。犠打で1死三塁とされ、岡島は二ゴロに仕留めたが、二塁手の平野恵の本塁送球が低くなって三塁走者が生還(記録は野選)。2死後に「抑えないといけないと変に力んでしまった」と枡田に適時打を浴びてさらに1点を失った。

 だが、ここからが真骨頂だった。直後に打線が追い付くと「それまで以上に気持ちが入った」とギアを入れ替えた。5回を三者凡退に抑えて悪い流れを断ち切り、6回の勝ち越しを呼び込んだ。

 8三振を奪う力投にも「きょうの結果は納得していない。先に点を取られるのは注意しなきゃ」と反省しきり。頼れるエースは勝ってかぶとの緒を締めた。

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2014年8月22日のニュース