大阪桐蔭・西谷監督 競り勝ち4強も「すごい走塁、脅威だった」

[ 2014年8月22日 16:00 ]

<健大高崎・大阪桐蔭>7回1死一塁、勝ち越し2ランを放ち笑顔の中村(右)

第96回全国高校野球選手権大会準々決勝 大阪桐蔭5―2健大高崎

(8月22日 甲子園)
 2年ぶりの全国制覇を目指す大阪桐蔭(大阪)が終盤に底力を発揮した。機動力を武器に勝ち上がってきた健大高崎(群馬)を振り切っての4強進出。「何とか後半勝負で粘り抜けたことが勝因だと思う。相手ピッチャーの対策はしていたが、思うように打たせてくれなかったのが本音です」。西谷浩一監督は苦しかった戦いを振り返った。

 3回戦までの3試合でチーム合計22盗塁を誇る相手の足攻。「生意気かもしれないが、対策さえしていれば走られない、クイックで(捕手の)横井の肩なら」と考えていたという。だが、4盗塁を決められた。初回には1番・平井を四球を出すと、二盗と犠打、犠飛で先制点を奪われた。その平井には3盗塁された。「すごい走塁だった。脅威に感じていた」。西谷監督の想像以上だった。

 それでも勝ち切った。決めたのは主将・中村だ。同点の7回、左越えに勝ち越し2ラン。さらに8回にも左前適時打で貴重な追加点を奪った。「先っぽだったので、角度はよかったけど入るかな?という感じで…入ってよかったです。後半の勝負どころで打ててよかった」。決勝進出を懸けた準決勝は敦賀気比との対戦する。「すごくバッティングのいいチーム。自分たちがしっかりした守備から入ることを前提に、相手の投手は2年生なので隙はあると思うので隙につけこみ、チーム全体で勝ちたい」と意気込んだ。

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