“選球”でライアン攻略 三重・中村監督「それが目指している野球」

[ 2014年8月22日 11:36 ]

<沖縄尚学・三重>4強一番乗りを決め、アルプススタンドに向かってダッシュする三重ナイン

第96回全国高校野球選手権大会準々決勝 三重9―3沖縄尚学

(8月22日 甲子園)
 インタビューに答えていた三重・中村監督が一瞬、語気を強めたのは沖縄尚学のエース山城の投球数が5回で109球に達したことについて質問された時だった。

 「それが目指している野球なんで。しっかり選球して相手に(球数を)投げさせれば、後半は球威を落ちるし、いけるかなと。思っていたよりも早く得点できて余裕ができました」

 “琉球のライアン”の異名を持ち、甲子園で2試合連続2桁奪三振の沖縄尚学・山城に対し、指揮官がナインにに指示したのは「インコースは全部捨てて外1本に絞り、スライダーを見極めること」。待球ではなく選球…甘い球は逃さず、山城に11安打を浴びた。

 終わってみれば、2本塁打を含む16安打で9点の猛攻で三重県勢として59年ぶりの夏4強。指揮官は「ホントびっくりしてますけどね。生徒たちがよくやってくれてますね」とナインをほめ、「どんどん乗っていくタイプの選手が多いので、そういう意味でもいい勝ち方でした」と、初の準決勝に目を向けた。

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2014年8月22日のニュース