オリ平野佳 球団新34S!パ記録にあと5

[ 2014年8月22日 05:30 ]

<ロ・オ>ロッテの反撃をピシャリ抑え、森脇監督(左)と握手を交わす平野佳

パ・リーグ オリックス2-0ロッテ

(8月21日 QVC)
 威風堂々だった。当たり前のように試合を締めくくり、悠然とベンチへと帰ってくる。球団記録の34セーブをマークし、チームの連敗を3で止めたオリックスの平野佳は「みんなで勝ち取った記録」とさわやかな笑顔で節目の数字を振り返った。

 しびれる展開で出番は巡ってきた。先発・東明から比嘉、馬原、そして佐藤達。仲間が作った無失点の流れを最終回で切る訳にはいかなかった。簡単に2死を取り、最後は岡田をこの日最速の151キロ直球で遊ゴロにしとめ、零封勝利で球団記録を樹立。右腕は「嬉しいけど、優勝するためには、その数字に甘えることなく、もっと積み重ねていきたい」と表情を引き締めた。

 気配りの守護神だ。平野佳はアップ中の声出しに東明を指名。新人は「今日は何の日シリーズ」を確立し、独特の味を出している。この日は「今日はモナリザが盗まれた日です。でも2年後に返ってきました。ありがとうございました!」と絶叫し、大爆笑を誘った。「アイツがやったら、おもしろいと思って…」。ナインは抜群のムードで試合に臨んでいる。

 森脇監督は「それが優先ではないが、プロである以上、個人記録は大事。少なくとも45セーブ。誰にも抜かれない記録を目指すのもいい」と笑顔だった。チームはリードした状態で7回を終えれば、54連勝。06年マイケル(日本ハム)が樹立したパ・リーグ記録の39セーブも視野に入ってきた。

 ▼オリックス・東明(5回1/3を無失点で4勝目)守りに助けてもらい、粘り強く投げられた。

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2014年8月22日のニュース