大谷 曲芸打からハム逆転 スライダー右手一本

[ 2014年8月22日 05:30 ]

<日・楽>4回2死一、二塁、体勢を崩されながらも右手1本でダメ押しの二塁打を放った大谷

パ・リーグ 日本ハム9-5楽天

(8月21日 札幌D)
 右手一本で運ぶ技ありの一打だった。4点リードの4回2死一、三塁、日本ハム・大谷は宮川のカーブに泳がされながらも、右越えにダメ押しの適時二塁打を放った。

 「ボール球だったけど何とか食らいつけた」。2点を追う2回にも先頭で右前打。これも外角スライダーを右手一本で打ち、逆転劇の口火を切った。2安打1打点。今季13度目のマルチ安打で存在感を発揮した。

 12日のロッテ戦(札幌ドーム)で一発を放って以来、野手として「5番・DH」で先発出場。後半戦は投手として白星から遠ざかっており、栗山監督は野手での起用を控えていた。だが、練習前に普段は座らない一塁ベンチで思索にふけり「相手が嫌がるにはどうすればいいか」と腹を決め、大谷も起用に応えた。

 この日は「レジェンドシリーズ2014」と銘打ち、82~92年に使用したオレンジ色のユニホームを着用。94年生まれの20歳は生まれる前のユニホームを「新人の時の講義で知った。西崎さんも寮にある雑誌で見た」とこの日始球式を行った「トレンディーエース」の予習もバッチリだ。貯金は5日以来の1。大谷は「着心地ですか?いいですね!」と声を弾ませた。

 ▼日本ハム・市川(4回に左越えに5年目でプロ初本塁打)巨人で1軍目指してずっとやってきて、頑張った4年間があって今がある。

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