苦境に立つ2年目のライアン小川 不調の原因は故障以外にも…

[ 2014年8月17日 18:29 ]

<中・ヤ>3回までに7失点、うつむきがちにベンチに戻る小川

セ・リーグ ヤクルト3―7中日

(8月17日 ナゴヤD)
 昨年、新人ながら16勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した“和製ライアン”ことヤクルト・小川の調子が上がってこない。

 この日は通算4勝0敗と相性抜群の中日戦、しかも過去3戦3勝のナゴヤドームでの対戦だったが、初回に失策絡みで先制すると、3回には投手の雄太に二塁打を浴びてピンチを招き、平田の3ランなどで大量6失点。一発で走者がいなくなった後に連打を浴びて失点を重ねる最悪のパターンで自己ワーストの7失点、中日戦で初黒星を喫した。

 「序盤で試合を崩してしまい、申し訳ない。6回は制球を意識しすぎて(投球が)小さくなっていた」とうなだれた。6失点した前回登板に続く乱調で今季5敗目。4月18日阪神戦(甲子園)で打球を受け、右手有鉤骨鉤(ゆうこうこつこう)を骨折、戦列を約3カ月間離れた。だが、不調の原因はケガの影響だけでない。

 昨オフは多忙を極め「肩や肘の張りが取り切れなかった」と振り返る。そのため開幕時から自身のフォームに違和感を感じていたという。離脱期中に「体が一塁側に流れて、力が逃げてしまっていた」と分析し、体の開きを我慢することを徹底的に確認してきたが、復帰後も昨年のような投球はできず、これまで負けのなかった中日にも苦杯。「またチャンスはあると思うのでやり返したい」と雪辱を誓ったが、プロ2年目の“和製ライアン”は苦境に立たされている。

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2014年8月17日のニュース