“73発男”智弁・岡本 2安打活躍も涙「プロで頑張りたい」

[ 2014年8月16日 05:30 ]

<明徳義塾・智弁学園>涙で甲子園に別れを告げる智弁学園・岡本

第96回全国高校野球選手権1回戦 智弁学園4―10明徳義塾

(8月15日 甲子園)
 早すぎる終えんだった。高校通算73本塁打を誇る智弁学園の岡本は2安打1打点と活躍するも、チームは初戦敗退。「自分の力がなかっただけ。少しでも長くみんなと野球をしたかった」と遠くを見つめた。

 4万7000観衆が見守る好投手・岸との対決。初回の第1打席は空振り三振に倒れたが「内に来たら思い切り打とう」と決めた3回の2打席目には甘く入ったカットボールを強振し、左前へ適時打。6回も外角低めのカットボールを右前へ運んだ。しかし、走者を置いて打席に立ったのはこの1度だけ。投手陣が10失点と崩れ、大敗した。

 センバツで1試合2本塁打と衝撃的な甲子園デビュー。一躍注目の的となり「書かれることが実力よりも大きくて、最初はプレッシャーがあった」と試合後には、素直に打ち明けた。それでもプロの評価が下がることはなく、「次の世界で、できればプロで頑張りたい」と語ると、力強い足取りで聖地を後にした。

 【スカウト評価は不変】

 ▼巨人・原沢敦球団代表兼GM 生で見るのは初めてですが、スケールが大きいし、豪快。

 ▼ソフトバンク・永山勝アマスカウトチーフ 遠くへ飛ばす力があるし、さらに鍛えれば、右の長距離砲として楽しみな存在。

 ▼DeNA・吉田孝司スカウト部部長 雰囲気があるし、ヘッドスピードが速い。

 ▼オリックス・中川隆治編成部アマスカウトチーフ 打撃は言うことない。変化球で崩されても対応できる。今年のアマ球界でこの選手ほど飛ばす選手はいない。

 ▼広島・鞘師智也スカウト(将来的に)中軸を打てる力があるし、配球を読む力もある。

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