頭部強打で救急車…DeNA筒香 抹消、長期離脱か

[ 2014年8月14日 05:30 ]

<中・D>初回無死、先頭打者・大島の打球を追い梶谷(左)と交錯した筒香はグラウンドに倒れ込む

セ・リーグ DeNA4-5中日

(8月13日 ナゴヤD)
 DeNAの筒香嘉智内野手(22)が13日、中日戦(ナゴヤドーム)の初回の守備で梶谷隆幸外野手(25)と交錯し、救急車で名古屋市内の病院へ搬送された。検査の結果「脳振とう、頸椎(けいつい)振とう」と診断され、14日にも出場選手登録を抹消されることになった。

 球場がどよめいたのは初回。先頭打者・大島の打席だった。左翼・筒香が左中間の打球に反応し猛ダッシュ。一度は捕球した瞬間に、同じく打球を捕球しようとした中堅・梶谷と激突した。その反動で尻餅をつくように倒れ込み、頭部を激しく強打。グラブからこぼれたボールがグラウンドを転々とする中、筒香は倒れ込んだまま起き上がれず、試合は中断した。

 ナインが駆け寄って声を掛けるが、応答がない。手を握ってわずかに反応するぐらいだった。救護室の医師の判断でストレッチャーが運ばれ、13分後に救急車がグラウンド内に乗り入れられた。DeNAファンだけでなく、中日ファンからも「頑張れ、頑張れ、筒香!」の声。あおむけの状態でストレッチャーに乗せられた筒香が救急車に運ばれ、試合は18分後に再開された。

 名古屋市内の病院で精密検査を受けた結果、「脳振とう、頸椎振とう」と診断され、入院した。球団によると意識はあり、手足も動かせるという。試合後、中畑監督は「一時(倒れた時)は全く意識がなくなって呼吸もなくなるんじゃないかという怖い状況だったので安心した。大事に至らなくて良かった」と息をついた。

 14日に再検査を受けたうえで今後について決めるというが、中畑監督は「代わりは用意する。あの状況だったら1週間か10日くらい必要かなという感じがする」と説明。2軍の下園が昇格準備を進めており、14日にも出場選手登録を抹消される可能性が高い。打率・292、18本塁打。リーグトップの得点圏打率・451を誇る主軸の離脱はチームにとっても痛手。頸椎にダメージを負っただけに、長期離脱する可能性もありそうだ。

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