波乱の幕開け!センバツ王者・龍谷大平安敗れる…8校目の春夏連覇ならず

[ 2014年8月11日 12:31 ]

<春日部共栄・龍谷大平安>春日部共栄・小林の左前適時打でホームインした金子(中)が守屋(左)らに迎えられる

第96回全国高校野球選手権大会1回戦 龍谷大平安1―5春日部共栄

(8月11日 甲子園)
 台風11号の影響で大会史上初めて開幕が2日遅れた第96回全国高校野球選手権大会が11日、甲子園球場で開幕。開会式に続いて行われた開幕戦には、いきなり今春のセンバツを制した龍谷大平安(京都)が登場したが、初回に5点を失って春日部共栄(埼玉)に1―5で敗れ、1回戦で姿を消す波乱の幕開けとなった。
【試合結果】

 2年ぶり33回目の夏の甲子園出場で、史上8校目の春夏連覇を目指した龍谷大平安だったが、先発した2年生左腕・元氏が9年ぶり5回目出場の春日部共栄打線にいきなりつかまった。

 初回、1番・清水に左前打を浴びると、続く2番・佐野の送りバントの処理を焦った元氏が一塁へ悪送球。オールセーフで無死一、三塁となってから3番・守屋の中犠飛で先制点を失った。

 さらに安打と死球で1死満塁としてから、6番・金子に左前適時打を浴び、2失点目。さらに7番・長岡に中越え2点適時二塁打、8番・小林にも左前適時打を許して計5点を失った。ここでリリーフした2年生左腕・高橋奎が後続を三振、投ゴロでピシャリ。

 初回1死からの超ロングリリーフとなった2番手・高橋奎はその後も8奪三振の好投を続け、結局6回2/3を投げて2安打無失点に抑えただけに、龍谷大平安にとっては悔やまれる投手継投となった。

 龍谷大平安は、センバツ5試合で43得点をマークした強力打線も沈黙。春日部共栄のサイドスロー左腕・金子(3年)に要所を抑えられ、7回に1死一、三塁から高橋奎の代打に出た西川の右犠飛で1点を返しただけ。史上8校目の春夏連覇という夢は、2日遅れの開幕戦で潰える結果となった。

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