和田監督期待の秘密兵器 遼馬 火の玉復活!148キロ出た

[ 2014年8月4日 11:25 ]

<神・オ>松田は7回に登板し1イニングを3人で抑える

 逆転Vの切り札となるべく、復活への道をまた一歩進んだ。右肘痛で出遅れていた3年目の松田が3日、ウエスタンリーグ・オリックス戦(鳴尾浜)で今季初めて公式戦に登板。7回の1イニングを3人で抑え、順調な回復ぶりをアピールした。

 「公式戦で投げさせてもらえたのでゼロに抑えようと。抑えられてホッとしています」

 対外試合は26歳以下の選手で構成された日本代表「侍ジャパン」の一員として台湾と対戦した昨年11月9日以来、267日ぶりだった。2番手でマウンドに上がると先頭の奥浪を144キロ直球で遊飛。次打者・高橋をフォークで左飛。3人目の山本への3球目は、この日最速となる148キロを計測し147キロで空振り三振に斬った。

 「まだ甘いところはありますが、まっすぐで押せたのは良かった。久しぶりの試合で思い切り腕も振れたし、ゾーンで勝負できた」

 9球中6球が直球と持ち味であるパワーピッチで打者を圧倒。平田2軍監督も「本来の出来からしたらまだまだだけど、落ち着いていたし、さすがやな」と目を細めた。

 昨年は7月下旬に1軍昇格を果たし、デビューから17試合連続無失点をマークするなど貴重な戦力となった。今季はキャンプ中に右肘痛を発症し、3カ月間のノースローを強いられ、シーズンの半分をリハビリに費やし、ようやくスタートラインに立とうとしている。和田監督も、チームの起爆剤として期待。ブルペンに疲れの出始める夏場を乗り切る救世主として準備を整えていく。

 次回は6日のソフトバンク戦に登板する。「先のことは考えず、ファームでしっかり結果を残したい。1日1日、しっかり過ごしていきたい」。雌伏の時を経た若き豪腕の逆襲が始まろうとしている。

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2014年8月4日のニュース