遠征にも愛妻同伴!西武メヒア 愛のパワーで2発

[ 2014年8月4日 05:30 ]

<楽・西>7回1死、左越え本塁打を放ったメヒア(右)は出迎えた渡辺直と笑顔でエルボータッチ

パ・リーグ 西武7-2楽天

(8月3日 コボスタ宮城)
 愛のパワーが本塁打量産の源だ。妻思いの良き夫が、豪快な2発を左翼席に叩き込んだ。西武・メヒアは、仙台市内のホテルでテレビ観戦するマイテ夫人(28)の顔を思い浮かべていた。

 「仙台に勝つために来たので、自分の力で3点を取れたのは凄くうれしい。これからもチームのために打っていきたい」。まずは3―0の3回、弾丸ライナーの17号2ラン。さらに6―0となった7回は、滞空時間の長い18号ソロでダメを押した。1試合2発は今季3度目だ。

 5月に新加入したベネズエラ出身の大砲。7月28日から3日まで続いた神戸、大阪、仙台遠征にもマイテ夫人を同行させた。メヒアは「彼女にも日本がどんなところか、東京以外の場所を見せてあげたい」と言う。マイテ夫人は一人で関西の神社を巡り、日本文化を堪能。ホテルでは、試合で疲れ切った夫の精神的サポートに従事している。

 来日当初は2人で都内を散歩し「日本の町は奇麗だ。あいさつを交わす人も本当に親切」と感銘を受けた。そして手を取り合い、異国で生き抜くことを決意した。5月15日の日本ハム戦(札幌ドーム)で初打席初アーチ。その時点でトップのオリックス・ペーニャは13本塁打を放っていたが、メヒアはそこから55試合で18発と量産し、その差は5本に。チームトップの中村にも並んだ。

 チームは2連勝で4位をキープ。「本塁打はいいペース。チームの勝ちを考えながら試合に臨みたい」。1メートル98、118キロの優しき巨人は、愛する妻の待つホテルへ向かった。

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