スカウト絶賛「ダルみたい」 盛岡大付の怪物右腕が150キロ宣言

[ 2014年8月4日 05:30 ]

ガッツポーズで意気込む盛岡大付・松本

 第96回全国高校野球選手権大会(9日から15日間)の出場校による甲子園練習が3日、スタートした。前日の雨の影響によるグラウンドコンディション不良のため室内練習場での調整となる中、今秋ドラフト候補の150キロ右腕・松本裕樹投手擁する盛岡大付(岩手)や、史上8校目の春夏連覇に挑む龍谷大平安(京都)など8校が30分ずつ汗を流した。甲子園練習は6日まで行い、4日は8年連続出場の聖光学院(福島)など15校が登場する。

 2年春のセンバツ以来の甲子園。盛岡大付のエース松本はスケールアップした姿を披露するために高らかに宣言した。

 「150キロを出せれば。ここまで三振も全部狙って取ってきたので、取れるだけ取りたい。早く試合がしたい」。1年半前の甲子園では130キロ台だった。あれから体重は15キロ増えて80キロとなり、球速も最速150キロまで伸ばした。高校通算54本塁打を誇り、4番も務めるが「投げる方で貢献したい」と投手としてのこだわりをみせる。岩手大会以降、投球練習はしていない。甲子園の連投に備えて「走り込んで体をつくり直した」という。

 甲子園練習では打撃のみの調整で、その後に西宮市内で行われた割り当て練習でキャッチボールを行った。阪神が今秋ドラフトで1位候補にリストアップするなど、今大会注目の右腕を視察したソフトバンク・作山和英スカウトは「センスの良さにタフさが加わった。ダルビッシュみたい。甲子園の舞台でどんな投球をするか楽しみ」と期待を寄せた。盛岡大付は夏8度目の出場だが、未勝利。松本は「まず1勝。そして全国制覇したい」と力強く誓った。

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