“初代バンビ”坂本さん 藤嶋を高評価「大崩しないタイプ」

[ 2014年8月1日 05:30 ]

「バンビ」の愛称で人気を集め、東邦を準優勝に導いた坂本さん

第96回全国高校野球選手権愛知大会決勝 東邦4―2栄徳

(7月31日 岡崎市民)
 第59回大会で東邦を準優勝に導いた坂本佳一さん(52)はこの日、仕事の合間を縫ってテレビ観戦。「(藤嶋は)1年生らしからぬ投手で、球も速いし、力がある。フォームもバランスも良く大崩れしないタイプですね」と印象を述べた。

 中学時代は控え外野手だった坂本さんは、体がきゃしゃだったために名古屋電気(現愛工大名電)のスポーツ推薦に落選。一般入試で東邦に入学し、当時の阪口慶三監督(現大垣日大監督)に肩の強さを見込まれて投手に抜てきされた。77年夏の愛知大会は背番号10でメンバー入り。決勝で名古屋電気を6―1で破って甲子園出場を決めた。

 背番号1をつけた甲子園では、4試合連続完投で東洋大姫路との決勝へ。だが、1―1の延長10回にサヨナラ3ランを浴びて優勝を逃した。1メートル77、65キロの細身でひたむきに投げる姿と愛くるしい表情から「バンビ」の愛称で人気を集めたが、2年生以降は甲子園出場はなし。その後、法大、日本鋼管で活躍することなく現役引退。現在は名古屋市内の鉄鋼関連の会社に勤務している。バンビ2世には「甲子園では1球の失投が大きく試合を左右する。どんなに注意してもあるものです。私のようにね」とメッセージを送った。

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2014年8月1日のニュース