二松学舎大付・市原監督 過去10度の涙 最後の最後まで不安「夢見てるよう」

[ 2014年7月29日 16:05 ]

甲子園出場を決め笑顔の二松学舎大付・市原監督

第96回全国高校野球選手権・東東京大会決勝 二松学舎大付5―4帝京

(7月29日 神宮)
 延長10回2アウト。最後の打球が二塁に転がっても、二松学舎大付・市原勝人監督は“半信半疑”でグラウンドを見つめていた。

 「二ゴロに取った時に、それでも不安で…。夢見てるようです」。

 過去10度、決勝に進出しながら、つねに跳ね返されてきた大きな壁。それを11度目にしてついに打ち破った。苦しい展開となったこの日の決勝。試合中には「また今年もか、と思う場面もあった」と市原監督。中盤に失点を重ね、6回を終えて3点ビハインド。だが、今年のナインは、先輩たちの無念を晴らすため必死に立ち向かった。

 7回、1年生捕手・今村の左越え3ランで追いつくと、再びリードを許した8回にも、小峯の三塁強襲適時打で追いついた。そして延長10回、竹原の左中間適時三塁打で勝ち越した。このリードを6回途中からリリーフした1年生左腕・大江が守った。

 「選手はよく頑張ってくれた。たくましかった。1年生バッテリーには頭が下がります。甲子園では3年生に頑張ってもらいたい」。市原監督は喜びをかみしめながら、大舞台へと思いをはせた。

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2014年7月29日のニュース