100本到達一番乗り!広島チーム年間本塁打記録更新なるか!?

[ 2014年7月25日 08:30 ]

22日に32号ソロを放った広島・エルドレッド

 前半戦を3位で折り返した広島カープ。昨年に続いてのCS出場、さらには23年ぶりのリーグ優勝もまだまだ射程圏内だ。

 投手陣が安定している広島は「打線さえ波に乗れれば……」と、ここ数年言われ続けてきた。今季はここまで二冠王のエルドレッドの活躍もあって、チーム本塁打数が大幅増。22日の試合では、堂林翔太が先頭打者アーチを放つと、7回には廣瀬純もソロ本塁打。そして、エルドレッドの二打席連続弾に丸佳浩の勝ち越し2ランと計5本の本塁打攻勢で 、12球団で最も早く今季のチーム本塁打数が100本を超えた(※23日の試合終了時で103本)。昨季のチーム本塁打数が、シーズンを通して110本だったことを考えると、ほぼ倍増近いペースで本塁打を量産していることになる。

 このペースでいけば、1978年に記録したチーム年間本塁打記録「205本」の更新も夢ではない。1978年は山本浩二が44本塁打を放ち、王貞治を抑えて初の本塁打王を獲得。他にもギャレットが40本、ライトルが33本、衣笠祥雄が30本と、主軸4人がバランスよく本数を重ねた。

 今季はここまで、エルドレッドが32本と一人でチーム全体の約3分の1を量産。他の選手でここまで2ケタ本塁打を記録しているのは12本の丸のみ。チーム本塁打数記録を更新する上でも、チームの順位を上げるためにも、他の選手の奮起がますます求められる。

 ちなみに、チーム年間本塁打数の最低記録(※2リーグ制以降)は1952年の広島でなんとたったの29本。この年の本塁打王は27本塁打を記録した杉山悟(名古屋)。杉山たった1人の本塁打数よりもわずかに2本多いだけ、という散々な記録だった。

 1952年の数字は極端にしても、伝統的に本塁打王は輩出しても、チーム本塁打はあまり多くないのが広島東洋カープのDNA。後半戦はその定説を打ち破り、どんな打撃を見せてくれるのか? ぜひとも期待したい。(『週刊野球太郎』編集部)

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