済美・安楽 4失点敗戦に号泣「自分に甘さがあった」

[ 2014年7月24日 19:25 ]

愛媛大会3回戦で敗退し、号泣する済美の安楽(中央)

全国高校野球選手権・愛媛大会3回戦 済美1―4東温

(7月24日)
 最速157キロの剛腕が、人目をはばからず号泣した。今秋ドラフトの目玉、済美の安楽が11三振を奪いながら5安打4失点。「一番の夢」と目指した全国制覇への道は、2年連続の甲子園へたどり着く前についえた。

 攻撃力に不安があるチームにとって痛恨だったのは5回だ。1死三塁から初球スクイズであっさりと1点を先制されて「初球から狙われると思わなかった」。0―2の7回に1点を返し、反撃ムードになったが9回に2点を失って万事休した。

 昨春の選抜大会は5試合で計772球を投げて準優勝した。しかし昨秋に右肘を痛め、復活したものの、この日の最速は148キロだった。2年生の時の自身を上回れず「自分に甘さがあった」と唇をかんだ。

 それでも上甲監督は「安楽と過ごした3年間は夢があって本当に楽しかった」と感慨深げで、安楽も「支えてくれた全ての方に感謝している」と涙をぬぐった。入学時に監督と約束した一つ目の目標はかなわなかったが、ほかの二つ、160キロとドラフト1位に向けて歩みは止まらない。

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2014年7月24日のニュース