女子プロ野球選手が防災力の担い手目指し「ジュニア防災検定」挑戦

[ 2014年7月24日 17:20 ]

実際にジュニア防災検定「初級」に挑戦したレイアの選手たち

 女子プロ野球のアストライア、レイアの選手が23日、さいたま市内で地域貢献の一環として、地域防災力の担い手を目指すための「ジュニア防災検定」に挑戦した。同検定は、子どもたちが日常から防災と減災に深い関心を持ち、意識を高め、自分で考え判断し行動する「防災力」を身につけることを目的に、筆記試験だけでなく、事前から事後課題まで3つのステップで構成された今までにない検定として学校や自治体などで採用され話題を呼んでいる。

 防災寺子屋(防災出前授業)を行った濱口和久事務局長は「将来、防災女子力的な選手として、野球プラス防災の大切さを伝えていただきき、地域のために貢献できる選手が一人でも多く誕生してほしい。日本は今、女性の時代ですし、いろんな場面に出て活躍する機会が多い中、災害が起きると女性が困ることも多いはず。同じ感性をもった立場の女性が防災力を身につけることは大変役立つはずです」と防災の大切さについて話す。

 今回参加した女子プロ野球選手の中にはレイア・佐藤千尋内野手(岩手)、同・三浦由美子外野手(秋田)など東北出身者もおり、防災の大切さについて特別な思いを持って講義を聞いていた。「災害がいつ、どこで起きるかわかりませんが、自分の家族や仲間を思うと、常日頃から防災意識、知識を持つ必要性を感じました」と佐藤選手が話す一方で、三浦選手も「自分の命だけでなく、家族や周りの人たちの命を守るためにも防災への心がけを普段からもって生活していきたいと思います」とコメント。

 なお、選手たちは検定終了後にボール型速攻消火剤「消える魔球2」(販売元・メディプラン)のデモを体験。火災発生時に消火能力が水の10倍というこの“魔球”を投げるだけで消火できるとあって選手からは驚きの声が上がっていた。

続きを表示

この記事のフォト

2014年7月24日のニュース