日南学園、3年ぶり切符!左腕エース横川4安打完封

[ 2014年7月24日 05:30 ]

<日南学園・日章学園>3年ぶりの夏の甲子園出場を決めた日南学園はマウンド付近で歓喜の輪

宮崎大会決勝 日南学園2-0日章学園

(7月23日 サンマリン)
 宮崎大会の決勝は日南学園が5回に敵失と適時二塁打で2点を挙げると、先発左腕・横川楓薫(ふうが、3年)が日章学園を4安打に抑えて完封。3年ぶり7度目の夏の甲子園出場を決めた。

 最後の打者を内角直球で力のない三飛に打ち取るとマウンドの左腕・横川は両手を突き上げた。3年ぶりの夏キップ奪還をナインは抱き合って喜び合った。

 「途中でピンチもあったけど、最後まで投げ切ろうと頑張った。味方が点を取ってくれたから絶対に抑えたかった」

 140キロ右腕の柳とともに日南学園の二枚看板を張る背番号「1」の横川が、この日は先発。クロスファイア気味の直球をびしびしと投げ込んだ。3回まで毎回走者を出したが、内野ゴロを打たせて切り抜けた。最大のピンチだった6回2死満塁は三塁ゴロで危機を逃れた。

 「右打者の内角、左打者の外角低めの直球はいつも練習してきた。一番自信がある」

 ブルペンではホームベースと右打席の白いラインの間にボールを2個並べ、その上を通過させて制球を磨いた。投球練習はインコース低めに始まり、このコースで締めくくる。この日、奪った9三振、11個の内野ゴロがいかに低めにコントロールし続けたかの証明だ。

 打線は5回1死二塁から遊ゴロ失で幸運な先制点を挙げ、主将・植村が「ずっと打てなかったので気合を入れた。高めの真っすぐを思い切り叩いた」と左中間二塁打で2点目を奪った。

 右腕・柳はこの日出番はなかったが、準々決勝で強打の宮崎大宮を1安打完封し、通算防御率は0・00。この日、4安打完封の横川は通算防御率0・25と両輪の安定感は抜群だ。「横川はボールに切れがあり、柳は球威とコントロールが抜群。どちらも背番号1にふさわしい力を持っている」と金川豪一郎監督(36)は甲子園での2人の活躍に期待を寄せる。

 昨夏は延岡学園が宮崎勢初の優勝には届かなかったが、準優勝を果たした。01年に寺原隼人(現ソフトバンク)を擁して8強入りした日南学園が今年こそ宮崎の歴史を塗り替えるつもりだ。

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2014年7月24日のニュース