大阪桐蔭にニューヒーロー 主将“代役”青柳3安打4打点

[ 2014年7月24日 05:30 ]

大阪大会4回戦 大阪桐蔭8-0阪南大高

(7月23日 万博)
 3連覇を狙う大阪桐蔭にニューヒーロー出現だ。「7番・左翼」で先発出場した2年生の青柳が強烈な輝きを放った。2回に左中間へ先制の二塁打を放つと、7回には左翼へ公式戦1号2ラン。3安打4打点と暴れ回った。22日の3回戦・大冠戦で中村が死球を受けて鼻骨骨折。スタメンから主将が抜けた穴を補って余りある活躍だった。

 「(中村)誠さんが抜けて戦力ダウンしたと言われれる。代わりの選手が打って走って守ったらマイナスにはならない。結果を出したかった」

 殊勲の背番号13は胸を張った。試合当日の朝5時40分、ティー打撃中に声がかかった。「準備しとけよ」。西谷浩一監督の言葉に奮い立った。4番を打つ正随が昨春の右足首骨折で戦列復帰が遅れた際には4番を張った実績もある。指揮官が「将来は4番で使いたい。足、肩、打撃すべて揃っている」とほれ込む逸材だ。バット引きから“昇格”した今夏初出場でいきなり結果を残した。

 中村主将はテーピングで鼻を固定してベンチ入り。「昨夜は痛みで眠れなかった」と話したが、この日は投手の配球を見抜き、仲間に秘策を授けた。「スライダーの後は高めの直球がくる。思い切り振れ」―。狙い通り、高めの直球を仕留めた後輩の一発に「やばい…。自分よりも力がある」と称えた。26日の5回戦・箕面東戦の出場可否は病院の判断次第。主将さえうかうかできない状況こそ大阪桐蔭の強みだろう。

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2014年7月24日のニュース