三菱重工神戸 1安打サヨナラ突破 冷や汗…9回1死まで完全

[ 2014年7月23日 05:30 ]

<三菱重工神戸・JFE西日本>9回2死満塁、三菱重工神戸・大島(右)はサヨナラとなる押し出し四球を選び雄叫びを上げる

都市対抗野球第5日・2回戦 三菱重工神戸1―0JFE西日本

(7月22日 東京ドーム)
 9回1死まで完全試合ペースに抑えられた三菱重工神戸が5年ぶりに初戦突破を果たした。

 9回1死からこの日の26人目の打者・水江が右前打。JFE西日本・陶山の快挙を阻止する一打を「安打は出ていなかったけど、慌てなかった。どうせアウトになるなら思い切って振っていこうと、内寄りの球を前でさばけた」と振り返った。チーム初安打が呼び水となり、2四球を選んで2死満塁にすると、最後は大島が押し出し四球を選んで、1安打でサヨナラ勝利を収めた。

 エース・守安は序盤から調子が良かったという直球で攻め、陶山に負けじと5回まで安打を許さなかった。9回2死二塁から中前打を浴びたが、中堅手・石上の本塁好返球で得点を許さず、4安打10奪三振で完封。陶山との息詰まる投手戦に「点を取られなければ負けないので、相乗効果というか、相手の力に負けないようにと思った。守備にも助けられた」と汗を拭った。

 89年の引退後、昨夏、24年ぶりに現場復帰した富光男監督は都市対抗初陣を飾り「投手戦は試合前から予想していた。ワンチャンスをものにできた」と満足そうに笑った。

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2014年7月23日のニュース