イチ在籍95年以来!オリックス、19年ぶり両リーグ最速50勝

[ 2014年7月22日 05:30 ]

<オ・日>4回1死、1号ソロを放ちナインとタッチする原拓

パ・リーグ オリックス5-3日本ハム

(7月21日 京セラD)
 伏兵の一発が逆転劇への号砲だった。1―3と逆転された直後の4回1死。オリックス7番・原拓が、メンドーサの高め直球を捉えた。「打った瞬間にホームランって、分かったのは初めてかも」。打球は京セラドームの右翼席に飛び込んだ。

 今季1号は移籍初アーチ。西武に在籍した10年6月27日のオリックス戦(西武ドーム)以来となる4年ぶりの一発だった。ゴロを打たせる投球が持ち味のメンドーサは、今季規定投球回数に達している投手で唯一、本塁打を打たれていなかった。原拓はこれがプロ通算3本目。まさに「珍事」ともいえる一発に「点を取られた後に1点取れたので、良い仕事ができた」と言えば、森脇監督も「非常に価値のあるホームラン」とニンマリだ。

 こうなれば主役も黙っていない。5回1死三塁で、今季2度目の3番に座った坂口が中前へ同点打。さらに2死二、三塁からペーニャが左前に決勝の2点適時打を放った。今季12度目の勝利打点は両リーグ最多。「みんながチャンスをつくってくれたからね」とチームメートに感謝した。

 今季84試合目で両リーグ最速の50勝。これは95年以来、19年ぶりのことだ。19年前は、「がんばろうKOBE」を合言葉に、イチロー(現ヤンキース)を中心に76試合目で到達し、そのままリーグ優勝を果たした。その時のペースには及ばないが、森脇監督は確かな手応えをつかんでいる。

 「一番乗りというのは尊いこと。次は60勝に一番乗りできればいい。二転三転したゲーム。それを勝てたことは大きい。自信がつくと思う」

 18年ぶりの優勝へ、オリックスが最高のスタートを切った。

 ≪V確率80%≫オリックスが両リーグトップで50勝に到達。オリックスの50勝両リーグ一番乗りは95年に76試合目(50勝25敗1分け)に達して以来19年ぶり7度目になる。2リーグ制後、また84試合以下での50勝はチーム6度目。過去5度のうち69年(80試合)、71年(74試合)、72年(77試合)、前記95年と4度リーグ優勝しておりV確率は80%と高い(2期制は除く)。

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2014年7月22日のニュース