鳥谷 掛布超え 通算107度目猛打賞「勝てているのが何より」

[ 2014年7月9日 05:40 ]

<神・広>4回2死一塁、鳥谷は右前打を放つ。投手・河内

セ・リーグ 阪神3-1広島

(7月8日 甲子園)
 打ち出したら、止まらない。阪神・鳥谷がまた一つ、猛虎の球団史に名を刻んだ。6日のDeNA戦(横浜)に続いて2試合連続の3安打。並んでいた掛布雅之を超える通算107度目の猛打賞で、単独6位となった。

 「(記録は)知らないですけどね。しっかりボールをとらえられている。コースに逆らわないように打てています」

 得点にこそ直接つながらなかったが、強力打線の潤滑油となった。まずは初回。大瀬良が投じた内角145キロを、右前へ弾き返した。過去2戦2敗の新人右腕に何度もやられるわけにはいかない―。そんなチームの総意を代弁するかのような、痛烈な一打だった。
 4回2死一塁では、左腕・河内の内角球をこれまた右前へ運んだ。そして、6回の第4打席。2死走者なしから、今度は今井が投じた変化球を三たび右前打とした。打率も・326まで上昇。脅威の中軸トリオを、しっかりとけん引している。

 夏場には例年、打率を上げてきたが、今年も相性の良さは健在だ。7月に入ってからの6試合で無安打だったのは、わずか1度。この夜で24打数12安打となり打率はジャスト5割をマークする。

 「チームが勝てているのが何よりです」

 最後はキャプテンらしく、そう言って言葉を締めた。7月に入り、息を吹き返した虎。鳥谷がまぎれもなく、攻守の中心にいる。

 ▼阪神・ゴメス(3回に来日初盗塁を決め福留の中前打で生還)効果的な盗塁になってよかった。

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2014年7月9日のニュース