オリ ペーニャ弾出れば14連勝 古巣ソフトB戦ついに恩返し

[ 2014年7月9日 05:30 ]

<ソ・オ>3回、本塁打を放ったペーニャはナインの出迎えを受ける

パ・リーグ オリックス7-5ソフトバンク

(7月8日 ヤフオクD)
 捨てられた恨みをようやく晴らした。5―4と詰め寄られた3回、オリックス・ペーニャは広いヤフオクドームの右中間席にライナーで叩き込んだ。

 昨年までの本拠地を沈黙させる強烈な一撃。本塁打争いを独走する19号ソロで追いかけるソフトバンクを突き放した。

 「甘い直球をしっかり捉えることができた。いいところで、追加点を取れてよかった」

 昨季は右膝手術の影響でわずか1本塁打に終わり、ソフトバンクを自由契約になった。古巣との対戦はここまで27打数3安打、打率・111。本塁打も打点もなければ、長打もなかった。自然と力が入り、体が早く開いていた。この日、打ったのはスタンリッジが外角高めに投じた144キロ直球。体が開くのを我慢し、コースに逆らわずに打ち返した。「自分がいかに(チームに)貢献できるかを考えているからね。打点は毎日挙げないとね」。古巣相手への初アーチ。ようやく、主砲の仕事を果たして喜んだ。

 2連敗で5月から守り続けていた首位の座を、6日にソフトバンクに明け渡した。原因は2試合で1点ずつだった貧打。森脇監督は「悔しさを爆発させなきゃいけない」とナインを鼓舞し、ソフトバンクとの首位攻防初戦を迎えた。前半戦最大のヤマ場。2回にT―岡田の先制ソロなどで5点を奪う鮮やかな先制攻撃を見せ、ペーニャが古巣に対する悔しさを爆発させた。本塁打を打った試合は、14連勝となった。

 8安打で7得点。効果的に得点を挙げ、3日ぶりに首位に返り咲いた森脇監督は「全員が一生懸命、ホームベースを踏みにいった結果だね」と喜んだ。もちろん、首位奪回の原動力にペーニャの「不敗神話」がある。

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2014年7月9日のニュース