能見 13日巨人戦復帰へ 1軍再合流、ブルペン50球

[ 2014年7月8日 05:30 ]

投内連係の練習に励む能見

 エースが間に合った。左脇腹痛のために出場選手登録を抹消されている阪神・能見が7日、甲子園球場で行われた投手指名練習に参加し、1軍に再合流した。故障後初めてとなるブルペン投球も行い、順調な回復ぶりをアピール。復帰登板が予定されている13日の巨人戦(東京ドーム)へ視界が開けた。

 「普通ですよ」

 練習後、多くの報道陣に囲まれて投球練習の感想について問われた左腕は、表情を変えることなく一言だけ発した。控えめな言葉とは裏腹に、この日、ブルペンでは心地よいミット音が響き渡っていた。直球のみで50球。見守った山口投手コーチも「もう大丈夫」と、大きくうなずいた。

 6月29日の中日戦(甲子園)で初回に先頭打者から7人連続出塁を許すなど8失点すると、3回、2死三塁の場面でルナにストレートの四球を与えたところで左脇腹に違和感を訴えて緊急降板した。ベンチ裏に全トレーナー、チームドクターが駆けつけるなど騒然となった。

 翌30日に精密検査を受け、重度な異変は見られなかった。脇腹から背中にかけての張りがあるということで、出場選手登録を抹消されたものの、長期離脱を回避。首脳陣はきょうからスタートする9連戦中のヤマ場とも言える、11日からの巨人との3連戦中の復帰を望んでいた。

 患部の状態も日々良化し、4日からの静岡、横浜遠征には同行せず鳴尾浜球場でじっくりと調整。6日には約80メートルの距離で遠投を行うなど投球に不安のないことを全印象付けた。また、この日は室内練習場でマシン打撃を行い、鋭いスイングを披露するなど、“投打”ともに完調は近い。今後は複数回のブルペン入りを予定しており、次回は変化球も解禁する。

 巨人戦での復帰登板については「もしそう言われれば、それに合わせられるように今やっているので」と前を向いた背番号14。G倒でエースが鮮やかに復活を遂げる。

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2014年7月8日のニュース