グリエル 台風接近で遠征拒否 「飛行機恐怖症」の診断

[ 2014年7月8日 05:30 ]

DeNAのグリエル

 前代未聞の事態が起きた。沖縄への移動日。DeNA・グリエルは羽田空港に姿を現さなかった。台風8号接近に伴う揺れに対する不安から飛行機移動を拒否。9日の試合は欠場が決まった。

 グリエルは球団広報を通じ「沖縄の遠征は以前から楽しみにしていたが、チームドクターと相談した上で今回は同行を見合わせることを決断した」と談話を発表。横浜市内の病院で検査を受け、「飛行機恐怖症」と診断された。

 5月31日にキューバから飛行機で21時間の長旅で来日。6月30日の北陸遠征も金沢へ飛行機で移動した。しかし、今回はかたくなに移動を拒否する理由があった。球団関係者によると、グリエルは5日の阪神戦(横浜)の試合終了後、沖縄へ飛行機移動を拒否する意向を球団に伝えた。「台風が来る中で飛行機は考えられない。危険だ」と漏らしていたという。

 グリエルは体調面には問題はないため、8日は横須賀市内で練習する。中畑監督は「強行(移動)しても良い結果は得られないから。良い休みを与えたと思えばいい」と理解を示した。

 ▽飛行機恐怖症 精神疾患である「恐怖症」の一種。飛行機に搭乗することへ恐怖を感じる症状が出る。過去に航空機事故に遭遇したり、事故に巻き込まれた体験を他人から聞かされて発症するとされる。墜落や閉所、高所、死への恐怖が主な原因とされる。重度の場合は睡眠薬や抗不安薬の処方を受けたり、飛行機を使う移動が不可能となるなど日常生活や仕事に支障をきたすこともある。

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2014年7月8日のニュース