伝説の名勝負再び…長嶋氏、金田氏から「いい当たり」

[ 2014年7月4日 18:35 ]

金田氏(手前)との1打席対決で、ボールを打つ長嶋終身名誉監督

セ・リーグ 巨人―中日

(7月4日 東京D)
 4日の巨人―中日戦(東京D)の試合前に、巨人OBの長嶋茂雄終身名誉監督(78)と400勝投手の金田正一氏(80)による“1打席対決”が行われた。

 背番号「34」の金田氏がマウンドに上がり、背番号「3」の長嶋氏が右打席に立った。大観衆が見つめる中、復活した名勝負。金田氏がマウンド手前から投じた初球はボール。2球目は長嶋氏が空振り。そしてカウント1ボール1ストライクからの3球目を長嶋氏が左手1本でバットに当てると、打球は遊撃方向へと転がった。

 対決を終え笑顔で抱き合った両氏に、東京ドームは大きな拍手に包まれた。

 両氏の対決といえば、1958年4月5日の巨人―国鉄(現ヤクルト)戦でデビュー戦となった長嶋氏が金田氏に4打席連続空振り三振を喫したことで有名。

 長嶋氏は「投手の頭を越す打球を打つつもりだったけど、ショートゴロだったね。でも、自分ではいい当たりだった」。金田氏は「どこに行っても、よくあの長嶋を打ち取れたねと言われる。いい選手にはいい敵がいないと」とコメント。

 この企画は巨人が公式戦初勝利を挙げた1936年7月3日にちなんで「ジャイアンツメモリアルウィークス」として開催された。沢村栄治氏や水原茂氏らの遺族や球団OBが当時のユニホームの復刻版を着用して登場するメモリアルイベントも行われた。

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