ゴメス“締め”の13号2ラン「甘いスライダーが来た」失投逃さず

[ 2014年7月2日 07:27 ]

<神・ヤ>4回1死三塁、左越え2ランを放ったゴメス

セ・リーグ 阪神12-6ヤクルト

(7月1日 倉敷)
 5回終了時にバックスクリーン裏から打ち上げられた花火に負けじと、猛虎打線が鮮やかに、そして、豪快に快音を連発した。ヤクルトに3点差に迫られた4回だ。先頭の梅野が2打席連続アーチを放つと、1死一、三塁から鳥谷も右中間を深々と破る2点適時三塁打を放ち、瞬く間に3得点。“締め”を飾ったのは4番・ゴメスだった。

 「自分のスイングでしっかりボールを捉えることができた。自分だけじゃなく、あの回は梅野も打ったし、チーム全員で良い形で得点できた」

 松岡の5球目、125キロスライダーを振り抜くと、打球は左翼席に着弾。13号2ランで、ジリジリと詰め寄ってきたヤクルトを完全に叩きのめした。直前の3球目には左翼場外に消える特大のファウルを放っていたが、残像は頭になかった。「自分としては(ファウルは意識せず)甘いボールがボールが来れば打とうと思っていた。そこに甘いスライダーが来た」と、失投を逃すことなく仕留めた。

 倉敷でチームは09年から6連勝となった。虎の“パワースポット”で主砲も見事に力を発揮。この日を待ち望んでいた岡山のファンにも最高の思い出になった。

 「勝つことが一番で、自分たちにとっても大きな1勝になったし、(岡山の)ファンにとっても印象に残る試合になったと思うよ」。最高の“置き土産”を残した。

 6月を5連敗で終え、浮上のきっかけをつかめずにいるチーム。背番号5が猛虎再浮上のカギを握っていることは明らかだ。

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2014年7月2日のニュース