スタン 古巣・阪神斬り 史上16人目全球団勝利を達成

[ 2014年6月10日 05:30 ]

<神・ソ>完封勝利のスタンリッジはガッツポーズ

交流戦 ソフトバンク6―0阪神

(6月9日 甲子園)
 ユニホームは変わっても、心構えは「甲子園」仕様だった。ソフトバンクのスタンリッジは昨年まで4年間所属した阪神相手に3安打完封。ヒーローインタビューでは日本語で「こうしえん。ひさしぶり」と切り出し、「ホームのつもりで投げた。楽しんでやれたよ」と愛想を振りまいた。

 3回まではパーフェクト。4回に1死一、二塁では、ゴメスとマートンを連続空振り三振に斬り捨て、「あそこをしのげたから完封できた」と振り返った。完封勝利はチーム一番乗りで、史上16人目(外国人では2人目)の全球団勝利のおまけもついた。

 球団事情があったとはいえ、昨オフに残留オファーをもらえなかった阪神を見返したい気持ちもあった。昨年までの僚友だったメッセンジャーとの投げ合い。伝え聞いたという大リーグの往年の大投手、ロジャー・クレメンスの「(1年間で)5試合はいい。5試合は悪い。残りの20試合はそこそこの投球しかできない。その中でどのような投球ができるか」との言葉を胸に刻み、要所でカットボールを有効に使って猛虎打線を翻弄(ほんろう)した。

 打線も好機を確実に得点に結びつけた。前日は阪神に初回に大量9点を奪われたが、この日は初回に李大浩(イ・デホ)の適時打などで2点を先制。そのまま試合を優位に運び、12球団最速で交流戦150勝目に到達した。中日が敗れたため交流戦の首位に浮上。今年もソフトバンクの季節が到来した。

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2014年6月10日のニュース