広島6連敗、一岡抹消 野村監督「悪いことは重なる」

[ 2014年6月10日 05:30 ]

<広・オ>6回、ピンチを招く野村(左)

交流戦 広島0―2オリックス

(6月9日 呉)
 一時の勢いは完全に消えうせた。広島は投打がかみ合わず、今季ワーストの連敗は6に伸びた。交流戦に入っての急失速に、野村監督は「勝って自分たちの戦いを思い出さないと」と苦悩の色を濃くした。

 ここ5戦で50失点の投手陣は2失点と踏ん張った。しかし、今度は打線が沈黙した。オリックス先発の松葉に対し、3回まで無安打。4回は安打と四球で1死一、二塁の好機をつかんだが、夫人の体調不良による欠場から2試合ぶりに復帰した4番エルドレッドが一邪飛、続く松山も遊飛に打ち取られた。わずか3安打で今季5度目の零敗。新井打撃コーチは「打線に元気がない」と嘆き、野村監督は「辛抱するしかないが、誰か出てきてほしい」と救世主の出現を求めるほど深刻だ。

 05年に始まった交流戦で、勝ち越したのは08、09年の2年だけと苦戦が続く。今季はパ2強のソフトバンクとオリックスに8戦全敗と力の差を見せつけられた。この日の敗戦で今季も勝ち越しの可能性が消滅した。

 試合前には、中継ぎエースとして奮闘していた一岡が、右肩痛のため出場選手登録を外れた。今季23試合に登板し、1勝2セーブ、防御率0・78の好成績をマークしていた右腕の離脱は痛い。野村監督は「悪いことは重なるよ」とショックを隠しきれない様子だった。

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2014年6月10日のニュース