勝ち投手の権利目前で交代…松坂「必要以上に神経質になった」

[ 2014年6月5日 14:10 ]

カブス戦で今季2度目の先発マウンドに上がったメッツの松坂(AP)
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ナ・リーグ メッツ4―5カブス

(6月4日 シカゴ)
 メッツの松坂大輔投手(33)は4日(日本時間5日)、カブス戦で今季2度目の先発マウンドに上がったが、4回1/3を4安打4失点で降板。5つの四球を与えるなど制球に苦しみ、チームを勝利に導くことはできなかった。

 3点の援護をもらって初回のマウンドに上がったが、1死からルジアーノに追い込んでからのスライダーを左翼線に運ばれて二塁打とされ、続くリゾには四球を与えて1死一、二塁。4番カストロには甘く入った速球を捉えられ右前適時打とされた。なお一、三塁から内野ゴロの間にさらに1点を失い、27球を費やしてようやく初回を終えた。

 2回はわずか6球で終えて立ち直りの兆しを見せたが、3回には2、3番に連続四球を与えるなど制球難を露呈。味方がリードを2点に広げた直後の4回も右翼線三塁打と四球で1死一、三塁のピンチを招くなど不安定な投球が続いた。

 5回、この回をしのげば勝ち投手の権利を得られたが、1死から中前打と四球で一、二塁としたところでベンチの我慢も限界に。今季3勝目まであとアウト2つの場面で降板した。しかし、結果的にこの継投が裏目に。2番手イブランドが連打を浴びて同点とされ、3番手ファミリアの暴投で逆転を許した。

 松坂は今季、4月16日にメジャー昇格すると主に中継ぎでチームに貢献。ダブルヘッダーとなったことで急きょ初先発した5月25日のダイヤモンドバックス戦では6回2失点と好投して白星を挙げた。その後は中継ぎに戻っていたが、先発5番手モンテロが成績不振により傘下3Aへ降格したことから、松坂に出番が巡ってきた。しかし首脳陣の期待に応えることはできず、松坂は「全体的にボールに勢いがなかったこともあって、必要以上に神経質になってしまった。序盤から自分が思っている以上に力んでしまった。分かっていたけど修正できなかった」と反省の言葉を口にした。

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