内海先発回避…原巨人、急きょ“中継ぎ陣リレー”も炎上13失点

＜ソ・巨＞４回、福田（左）が降板しベンチで渋い表情の原監督

交流戦 巨人５－１３ソフトバンク

（6月4日 ヤフオクＤ）
　エースの緊急回避を乗り越えられなかった。巨人は先発予定の内海が、この日の朝に左肩の不安を訴え登板をキャンセル。急きょ中継ぎ陣でリレーを組んだが、今季ワーストの１７被安打、１３失点と炎上。原監督は自身を含めた首脳陣にも責任を向けた。

　「内海がああいう形の中、阿南、福田で４、５回くらいと思っていた。なかなか計算通りにいかない。こういうときは監督を含めた投手コーチの知恵の出しどころだが、うまく出せなかった」

　先発に抜てきされたのは前日の３日に中継ぎとして出場選手登録され、１回２／３、３５球を投じていた阿南。だが、初回２死から四球で走者を出すと、続く李大浩（イ・デホ）に先制２ランを許した。直後の２回には、１死満塁の好機で代打を送られたため阿南は１回１安打２失点で降板。２番手・福田も２回１死二、三塁で投手・摂津にまさかのストレートの四球を与えるなど２回２／３を６失点。流れを相手に渡した。

　この日は四球を機に失点するケースが目立ち、川口投手総合コーチは「誰がみてもそう（内海の回避の影響）でしょう」と、５月２９日の楽天戦（東京ドーム）で今季初勝利をあげた左腕の離脱を嘆いた。

　内海はこの日、グラウンドに姿をみせずに帰京。５日に出場選手登録を抹消される。原監督は「１０日間様子をみて。彼の次の役割は早く治すこと」と早期の復帰を切望したが、内海不在の穴はチーム一丸でカバーするしかない。