原監督 亡き父の教え胸に戦う「言い訳考えちゃいかん」

[ 2014年6月3日 05:30 ]

<巨人練習>練習中、笑顔を見せる原監督

 巨人の原監督が、5月29日に心不全のため死去した父・貢氏(享年79=元東海大系列校野球部顧問)から受け継いだ勝負師の心得を披露した。3日からのソフトバンク戦の舞台は福岡。亡き父と幼少期を過ごした故郷に移動した指揮官は、思いをはせるように父の教えを明かした。

 「親父が言っていたけど、(勝負は)げたを履くまで分からない。弱いチームの監督は試合中に言い訳を考える。それをしちゃいかん。(何を言っても)敗者の弁は同じ。これは、仕事にも生きざまにも通ずる」

 延長12回の死闘を制した5月31日のオリックス戦(京セラドーム)でも、その教えを実践した。エース金子の前に9回まで無安打に抑えられたが「ノーヒットで勝ってやろうと思っていたよ」と振り返る。0―0の9回1死一塁では犠打のサインを出し、記録の阻止よりも勝利を優先した。

 3連勝で交流戦単独首位に立ち、セ・リーグでも首位・広島に1・5ゲーム差まで肉薄し、ダブル首位も視界に捉える。この日は打撃不振の村田を約1時間にわたってマンツーマン指導。リーグ3連覇を目指す常勝軍団の将として、勝利のためにやるべきことをやる。 

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