ソフトB首位陥落 森福262日ぶり被弾も責められず…

[ 2014年5月18日 05:30 ]

<オ・ソ>サヨナラ負けにぼう然とする松田(左端)らソフトバンクベンチ

パ・リーグ ソフトバンク1-2オリックス

(5月17日 京セラD)
 壮絶に散った。延長12回、ソフトバンクの7番手・柳瀬が四球と右前打などで無死二、三塁という絶体絶命のピンチを招くと、最後は伊藤の右犠飛。14日のロッテ戦(QVCマリン)に続く今季2度目のサヨナラ負けを喫した。責任を負った右腕の言葉には徒労感がにじみ出ていた。

 「先頭ですね。先頭が…。みんなでつないで1点でしのいできた。勝ちたかった」

 まさかの展開だった。1点リードの6回2死一、二塁で登板した2番手・森福はT―岡田をわずか3球で三邪飛に仕留めたまでは良かったが、2イニング目の7回に先頭・坂口に内寄りに入ったスライダーを右翼席へ痛恨の同点弾。昨年8月28日のロッテ戦(ヤフオクドーム)以来262日ぶりの被弾に「もっと厳しいところに投げないと。まだまだ自分の弱さが出た」と左腕はうなだれた。

 その後はリーグトップの防御率1・88を誇る救援陣は踏ん張ったが、12回の攻撃で打線が3者凡退に倒れ、この時点でこの日の勝ちはなくなった。負けないために投げるマウンド。守りに入らざるを得ない状況が柳瀬に無言のプレッシャーを与えたのかもしれない。秋山監督は「ピッチャーは踏ん張ったけどな」と中継ぎ陣を誰一人として責めなかった。

 敵地での“天王山”に連敗し、5月3日以来、14日ぶりに首位陥落。指揮官は「またあした、あした」と必死で気持ちを切り替えた。そう、奪われたらまた奪い返せばいい。 
 ▽本多(ソフトバンク)通算200犠打 17日のオリックス7回戦(京セラ)の10回に記録。プロ野球35人目。初犠打は06年8月15日の楽天戦。

続きを表示

2014年5月18日のニュース