ダル 凄すぎて2敗目 “お手上げ”ブ軍バント攻め

[ 2014年5月18日 05:30 ]

<レンジャーズ・ブルージェイズ>8回1死一塁、カブレラに適時打を浴びたダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ0―2ブルージェイズ

(5月16日 アーリントン)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が16日(日本時間17日)、ブルージェイズ戦に先発。8回で5安打2失点、11奪三振と好投したが、味方打線の援護がなく今季2敗目を喫した。メジャー自己最多タイとなる2試合連続2桁奪三振の力投も、8回に先頭打者のバント安打を機にリズムを崩し2失点。投打がかみ合わず、チームは3連敗で今季初の借金2となった。

 付け入る隙を与えないダルビッシュの投球が決勝点のきっかけになった。「きょうはツーシームがよく動いてくれた。それを主体に投げられてあの回までいけた」と序盤から速球系で押しまくり、7回まで2安打。二塁すら踏ませず11三振を奪った。しかし、不運にもそれがブ軍打線の危機感を増幅させた。

 0―0の8回。「打てる気がしなかったからバントをした」という先頭のクラツにメジャー5年目で初のバント安打を決められると、続くゴースも一塁前へのバント安打。その後、1死一、三塁からカブレラに右翼線へ決勝の2点適時二塁打を浴びた。ブ軍のジョン・ギボンズ監督が「メジャーで5本の指に入る」と評価する右腕攻略の糸口となったバント攻撃。ダルビッシュも「1本目は予想していなかった」と悔しがった。

 故障者リストに16人が入る中でエースが孤軍奮闘するが、ダルビッシュが投げた今季8試合中、4試合で援護点ゼロ。メジャー2度目の2試合連続8イニング以上を投げて援護を待ったが、この日も本塁は遠かった。「いつも言ってますけど、僕が打てるわけじゃない。相手投手も凄くいい投球をしていたので仕方ない」。まさに「我慢の時」だ。

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2014年5月18日のニュース