上本 復帰秒読み 20日オリックス戦から1軍合流も

[ 2014年5月17日 08:12 ]

ティー打撃をする上本

 右手親指末節骨骨折のためリハビリ中の阪神・上本が16日、鳴尾浜球場でシート打撃に参加した。負傷後初となる実戦形式で2打数1安打。交流戦開幕ゲームとなる20日のオリックス戦からの1軍合流が現実味を帯びてきた。

 「(痛みは)ないことはないですけど、ボールが当たらなければ大丈夫です。(実戦勘の鈍りも)特に感じなかった」

 快音とともに、白球が左翼の芝生を駆けていった。四球、右飛で迎えた第3打席。久保田の直球を迷うことなく振り抜いた。負傷してからわずか2週間足らずで、順調な回復ぶりをアピール。驚異のスピードで実戦復帰にこぎつけた。

 見守った平田2軍監督も「ノープロブレムだよ!(試合に)行ける準備はできてる」と17日のウエスタン・オリックス戦に「1番・二塁」でスタメン出場させることを明言。当初は指名打者での出場を予定していたものの、この日もシートノックで二塁に入るなど守備面でも問題のないことを確認し、同監督も「(本人が)守備も問題ないと言っていた」とゴーサインが出た。

 戦線離脱するまでは打率・336をマークするなど、1番打者として理想的な働きを見せてきた。荒木、俊介、柴田などを試したものの、1番をなかなか固定できないチームにとって、上本の早期復帰は朗報だ。

 「実戦でいろんなことを確認したい。先のことは分からない。明日は明日でしっかりやりたい」。18日も2軍戦に出場し、患部の状態が良好なら首脳陣の間で1軍昇格が検討される模様。若きリードオフマンの昇格が秒読み段階に入った。

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2014年5月17日のニュース