ソフトB6連勝 内川2打席連発 秋山監督も「完璧」連発

[ 2014年4月20日 05:30 ]

<ロ・ソ>4回1死一塁、内川は左越えに先制2ランを放ち笑顔で生還

パ・リーグ ソフトバンク6-1ロッテ

(4月19日 QVC)
 内角球を狙い、そして仕留めた。0―0の4回1死一塁。「向こうが意識づけしようとしていたのが分かっていた」。1ボールから唐川の内角直球を振り抜いたソフトバンク・内川の打球は左翼ポール際に伸びた。

 「打った瞬間、距離は大丈夫と思った。ファウルにならないことを祈っていた」。先制の4号2ラン。祈りは届いた。

 1点差とされた6回無死。今度は唐川の初球、高めスライダーを振り抜き、バックスクリーン左に2打席連続の5号ソロを運んだ。まだ18試合目。自己最多の19本塁打だった昨季は2号が出たのは27試合目だけに、ペースの速さは一目瞭然だ。

 今季の特徴に三振の少なさがある。初三振は開幕15試合目、65打席目で、ここまでわずかに2つ。144試合に換算すると、16三振となる。97年に216打席連続無三振のプロ野球記録を樹立したイチロー(現ヤンキース)でも同年は36三振。少なさは際立っている。

 今季カウント別の打数は初球が12打数で最も多く、打率も・583。積極的にバットを振り、しかもミスショットが少ない。この日の2本塁打もいずれもファーストストライクを仕留めたもの。内川自身も「一振り目で前に飛ばせているのはいいこと」とうなずく。

 右でん部下の痛みで2試合続けてDHでの出場。試合前は患部を気にするそぶりを見せたが、それをカバーする打撃技術がある。1分けを挟んで6連勝となった秋山監督は「1発目は完璧、2発目も完璧」と絶賛した。

 打率・449はもちろんトップで、18打点もオリックス・ペーニャと並びトップタイだ。6年連続で打率3割をマークするヒットメーカーの3冠王は、もはや夢ではない。

 ≪2打席連続アーチは移籍後初≫内川(ソ)が4、5号と2打席連続本塁打。内川の1試合2本塁打以上は10度目。うち2打席以上の連続アーチは横浜時代の10年7月11日阪神戦以来6度目(3打席連続1度を含む)で、ソフトバンク移籍後では初めてとなった。今季の内川は三振がわずか2で、144試合換算では16。規定打席到達者のシーズン最少三振は、巨人・川上哲治ら過去3人が記録した6。チームでは52年松井淳の21だが、内川はどうか。

続きを表示

この記事のフォト

2014年4月20日のニュース