大瀬良、プロ初勝利で本拠沸かせた「ぶち、最高です!」

[ 2014年4月16日 21:15 ]

<広・神>プロ初勝利を挙げ、広瀬(26)からウイニングボールを受け取る大瀬良(右から2人目)

セ・リーグ 広島3―1阪神

(4月16日 マツダ)
 最後の右飛を捕った広瀬が手渡したウイニングボールを、満面の笑みで受け取った。プロ3試合目の登板で、ようやくつかんだ初勝利。試合後、本拠地のお立ち台に上がった大瀬良は開口一番「ぶち、最高です!」と声を張り上げた。

 「がむしやらに、石原さんのミットを目がけて投げました。取り柄は気持ちしかないので、気持ちを前面に出して投げました」

 まさに気持ちを込めた闘志の102球だった。前夜12安打8得点の阪神打線を相手に連打を許さず、7回5安打1失点。6回に失った1点は失策がらみで自責0。連敗は許されない“首位攻防戦”で、堂々の投球を披露した。

 バットでも魅せた。5回2死三塁から、石原が敬遠され一、三塁で回ってきた打席。「敬遠されてちょっと悔しい思いがあった。絶対に打ってやろうと…」。鋭いスイングで左翼線に弾き返し2点適時二塁打。プロ初安打で自ら貴重な追加点を奪い取った。

 「ドラフトでカープに決まった時、ファンがすごく喜んでくれたので、マツダスタジアムで初勝利ができてうれしいです。初勝利は家族はもちろん(スタンドを)赤く染めてくれた皆さんにささげたい」

 プロ初登板だった2日のヤクルト戦(マツダ)では7回5安打2失点。勝ち投手の権利を得たまま降板したが、9回にミコライオが1点リードを守れずプロ初勝利はお預けとなった。9日の巨人戦(東京D)では7回7安打3失点でプロ初黒星。そして3試合目。大瀬良は最高の笑顔でファンの大歓声に応えていた。

続きを表示

2014年4月16日のニュース