5回まで無安打投球が一転…杉内100球目痛恨被弾

[ 2014年4月12日 05:30 ]

<神・巨>6回2死一、二塁、マートンに右越え3ランを打たれた杉内と阿部のバッテリー

セ・リーグ 巨人1-5阪神

(4月11日 甲子園)
 巨人・杉内はメッセンジャーとの投げ合いに敗れ、そして1球に泣いた。6回2死一、二塁。マートンに投じたカウント1ボール1ストライクから、外角を狙った135キロ速球が真ん中に入った。ちょうど100球目が今季初黒星に直結した。

 「マートンに回したくなかった。ゴメスのところで勝負。切っておきたかった」

 得点圏打率6割の5番打者の影が、微妙に制球を狂わせた。4番のゴメスに対し、2ボール2ストライクから外角低めの速球が外れてボール。続く低めのスライダーに、バットはギリギリで止まった。四球。紙一重の差が、絶好調のマートンに対してストライクゾーンを広く使う意識を薄れさせたのかもしれない。「先に失点してしまい、悔やまれます」。試合後は落胆の表情を浮かべた。

 今季初勝利はならなかったが、5回までは無安打投球。初回に2四球を出した時は18~20秒だった投球間隔を、2回以降は8秒前後まで一気に短縮し、リズムを生んだ。中5日の先発で今季最長の7回、今季最多の116球を投げた。川口投手総合コーチは「2回以降は全然違う投手になった。次はやってくれると思う」と評価した。

 打線も4安打1得点での敗戦。広島に同率首位で並ばれた原監督は「(得点が)1点では難しい。相手の投手も、守りも良かった。一発が出るか出ないかの差」と気持ちを切り替えるように語った。 

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2014年4月12日のニュース