明徳義塾 2試合連続完投、11Kの岸「気持ちで投げた」

[ 2014年3月29日 11:41 ]

関東第一戦に先発した明徳義塾・岸

第86回選抜高校野球大会第8日 明徳義塾3―2関東第一

(3月29日 甲子園)
 10年ぶりのベスト8進出を果たした明徳義塾。初戦に続きエース岸の好投が光った。139球を投げ11奪三振の粘投で相手打線を散発6安打2失点に抑え、1回戦に続き完投した。この日は140キロ代のストレートに多彩な変化球が冴えた。

 岸は初戦15回188球を投げ切った疲労を感じさせない上々の立ち上がり。威力ある直球で初回2奪三振を奪う。

 2回には変化球のコントロールがうまくいかずに先制点を許したが、中盤以降はキレを増した変化球で三振を奪う展開。6回にはその変化球で3者三振を奪う力投だった。9回最後の打者も三振で仕留めるなどエースの意地を見せた。

 馬淵監史郎督も「きょうは岸の好投に尽きる。2点でよく頑張ってくれた」と岸の力投を称えた。そして、「初戦、ストレートの割合が多かったので、投球のバランスを変えてみたら?と話した」とし、その通りの変化球主体の投球が勝利をもたらしたことで「変化球はこの日のほうが良かったんじゃないかと思う。きょうぐらい低目に投げてくれれば申し分ない」と満足そうに振り返った。
 
 序盤、甘く入った球を打たれて先制されたことを反省した岸だったが「直球を狙われていたのはわかっいた。要所で変化球が決まったのが良かった」と見事な投球を振り返り「初戦が悔しかったので、きょうは気持ちで投げられました」と胸を張った。3回目の甲子園のマウンド。注目右腕が初の春の頂点を目指す。

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